芋けんぴ農場

自称芋けんぴソムリエが徒然なるままに感想や日々の雑感を記します。頭の整理と長い文章を書く練習です。

【日記】くるり 全国ツアー「線」に行ってきた

くるりの全国ツアー「線」に行ってきた。
長年の夢をひとつ叶えた。
くるりは、大学時代で出会ってから何度も何度も聴いた、私の青春を支えてくれたバンドだ。
すぐそこでくるりが演奏している、というのが信じられなかった。

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くるりの結成は1996年で、合間のMCでも20年活動していると触れられていた。
思えば作風も歌の内容も変わった。
ばらの花を作れたのはTEAM ROCKのときのくるりで、
当時の彼らがRemember meのあたたかさを持つこともないのだと思う。
くるりがそれぞれの人生のステージと共にしなやかに変化していくから、私も自分の人生を重ねたくなる。

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くるりの中では「東京」が一番好きだと言っていた、少しだけ好きだった、地方出身の知り合い

22号館で徹夜でレポートを書きながらニコ動で「ワンダーフォーゲル」を流し続けた夜

彼氏との約束に遅刻して「恋人の時計」が脳内を流れていた昼下がり

揺るがない幸せがただ、欲しいのですと「春風」を引用しながら気持ちを説明した大学の友人

「Jubilee」を聴きながら別れを噛み締めた3月

好きな人、好きだった人を思いながら繰り返し聴いた「ばらの花」

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私はいま27歳。
本当にくるりを聴きながら過ごしたんだと実感した。
ここには書ききれなかったけれど、色んな曲が記憶の断片と共にある。

ライブの最中に、大学の頃から何となく地続きのようだった、フェーズの一区切りになるかもしれないと感じていた。

おこがましいが、くるりがその時々の音楽を作るのと同じように、私が今できること、今感じることはは今にしか存在しない。
大学の私は大学生なりの何かを得た。
今の私は今の私がやりたいことをやろう、今ありたい姿を一生懸命追い求めよう、過去も未来も関係なく、今欲しいものに正直になろうと思った。
そして私も自分を更新したい。くるりは今も昔もくるりの音がするし、ばらの花を円熟みを持って演奏する姿は美しさすら感じた。私にも転換が必要だ、自分を別のステージに押しやれる何かが…
そんな一抹の焦りを感じながら帰宅した。


これからも発表されるだろう名曲と一緒に格闘できるように。
頑張れ、わたし。